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美肌に関係する食べ物は?

POLA化粧品が毎年発表している「美肌県グランプリ」で、2015年に島根県が4連覇を達成しました。

発表者は「気象の面でも美肌を育みやすい環境が整っている」と、日照時間の短さや湿度が高いことを理由に挙げていますが、お隣の鳥取県が12位だったり愛媛県が3位なのは腑に落ちない。

そこで、食習慣に着目して調べてみました。まずは、「美肌県グランプリ」20132015年(計3回)の美肌偏差値を見ると、島根県が3回とも偏差値72前後で完璧な1位。続いて65前後で石川県、富山県、高知県が並びます。62前後は愛媛県と山形県。この6県が3年間上位を占めています。一方、群馬県29前後、栃木県33前後、茨城県35前後で毎回下位となり、北関東には厳しい結果でした。

 次に、総務省統計局ホームページ>統計データ>家計調査から、1世帯あたり食料品への支出について調べたデータ(20132015年平均)を参照し、美肌県の上位と下位を比較しました。

 

 【結果】

①上位県は鮮魚(中でもブリ、アジ、サバ)に支出が多い。下位県は鮮魚への支出が少なく、干物や缶詰が多い。

②ただし、上位県は鮮魚のみならずカマボコも多く食べている(下位県はあまり食べない)。

③島根県は、(アサリ、シジミ、カキ、ホタテ以外の)貝類に恐ろしいほど支出している。なんと、栃木県や群馬県の15倍で、全国平均の7.7倍。そういえば、冬の間は赤貝の煮付けを毎日のように食べているなぁ。

④シジミについては島根県がダントツですが、北関東も支出が多いので美肌効果は不明。

⑤その他、昆布、バナナ、卵といった項目も上位県と下位県で少し差がありました。し好品や調味料、肉類、乾物、野菜など他には目立った差がありませんでした。

 

【赤貝と出雲の古い関係】

 赤貝と出雲の関係は古く、古事記に大国主命を助ける素材として登場します。大国主命は、因幡の白兎を助けたあと鳥取の八上比売と婚約するのですが、嫉妬した大国主命の兄弟たちから一度殺されてしまいました。そこで、神産巣日命(出雲系の元になる神)がキサガヒヒメ(赤貝)とウムギヒメ(ハマグリ)を遣わし、治療により大国主命を蘇生させました。二千年の大昔、出雲の人は赤貝とハマグリを食べるだけでなく薬として用いていたのでしょう。

 

 以上のことから、美肌に関係がある食材を2つ挙げるとすれば、「鮮魚」と「赤貝」です!