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映画『シン・仮面ライダー』初見の感想~SHOCKER現象は始まっている?~

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『シン・仮面ライダー』を公開翌日(3/19)に観ました。

『シン』シリーズの先輩にあたる『シン・ゴジラ』と『シン・ウルトラマン』が良かっただけに、映像やストーリーに対する期待は大きいものがありました。

以下、初見の感想です。

 

・冒頭の戦闘場面では血しぶきが舞ったり、顔が潰れたりなど迫力満点。PG12指定の理由がわかりました。

 

・中間~後半の戦闘場面は、昭和テイストなCGに(笑)でしたが、案外こういう絵面が記憶に残ります。

 

・世界征服を企む悪の秘密結社SHOCKER(ショッカー)は、「計算機知識を組み込んだ再造形による持続可能な幸福組織*1」の略称だそうです。人工知能が人類のSDGs的な幸福を授けるという趣旨は、ICT時代にふさわしく、かつ(なにかと胡散臭い)SDGsを皮肉っているのかもしれません。

 

・その人工頭脳について、最近、AIチャット(ChatGPT、BingAI)を使ってみて思いました。これからAIチャットの利用者が増えて、人間の思考や欲求のパターンをAIが集積し終えた時、人間がAIにマインドコントロールされる日が近づいているのではないかという不安です。つまり、SHOCKERは「現象」として既に始まっているのです。

 

・映画のSHOCKERは「悪の秘密結社」ですが、人類の持続可能な幸福を目的とした「カルト宗教団体」と捉えることもできます。怪人の中にも先輩後輩があったり、友情があったりするところは人間臭くて面白いです。

 

・撮影開始が新型コロナ禍の中の2021年ということで、人工ウィルスによるパンデミック計画も登場します。

 

・そして、政府と情報機関に支援されながらSHOCKERと戦う仮面ライダーは、孤独と悲しみでいっぱい。観終わって一言、「せつない映画だったなぁ」でした。

 

*1 Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling

↑図の「ライダーカード」は、入場者特典としてもらった1組(2枚)です。全部で100万組用意され、中にはサイン入りのレアカードもあったそうです。

 

IPT鍼灸院 藤原淳詞